治る、直るなのか、どちらが正しいか判らないが、ハードウェアーとしての脳は治るのだが、ソフトウェアーとしては直るのだと思う。
直るとはどのような状態を示すのか。ハードウェアー的な病気だったら機能が健康体になるということだが、ソフトウェアーだったら?
過去のイベントで一時的に心が落ち込んだ時、気持ちの整理ができので回復したと言う。そのような場合、考え方を変えたか、現象(事実)を捉えなおすとか、そもそもそのことを忘れるとかして乗り越えてきたのだろう。現代病である「うつ」とかは、落ち込む原因となることが一過性ことでなく、恒常的に起こることが多いのであろう。条件反射的にいやな感情が引き起こされるなら、忘れられないし、とてもやっかいであろう。
うつで、ハードウェアーである脳がおかしくなってしまった時、精神科医や、心療内科から薬を処方してもらい飲むが、その薬は、「治る」という過程でどのように扱うようになるのだろうか?抗うつ剤は勝手に服用をやめてはいけないらしいが、多くの患者は他の病気の経験から、薬には頼りたくないという心理が働き、だんだん飲まなくなり、最後には飲まなくなる場合がある。仮に医師から薬が必要でないと言われたとして、よく考えてみると、飲まないでいられるということは、それまでの反応と違う感情反応が出るようになっている?それとも、以前と同じだろうか?
こうやって考えてみると、結局はソフトウェアーすなわち考え方を改訂しないと、薬を断てないということに行きつく。ある事象に対する反応を変えるということは、考え方を変えるということでもあるので、ある意味「人が変ったみたい」との印象すら持ってしまい抵抗を感じやすい。しかし、冷静に考えてみれば人格が変わるわけではなく、反応を変えただけなので、同じ人であることには変わりが無い。認知行動療法は、事実に対する認知のパターンを変えることで、行動を変えるという考え方に基づくので、とても注目されているアプローチである。
別段、うつでなくても認知行動療法の考え方で、事実に対する認識を変えることで、認識によって引き起こされる感情を変えることができる。このことは、私のオーディオブック、「脳のマニュアルをくれ!エモーショナル・リテラシーのすすめ」でもふれているが、この手法に熟練し、さらに応用すれば、ある程度、計画的に自分の変わりたい方向に自分自身を変えることもできると思う。「マイルーティーン」の初期原稿の後半はこのことについて少し触れたが、環境変化の激しい現代においては変化に対処できるスキルを持つことを要求されていると思う。
※ 自分の判断で服薬量を調整したり服薬を中断することは危険です。このことは、これらの薬品の添付文書等にも記されています。もし、薬について不安な点があれば、医師・薬剤師などの専門家にご相談ください。
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