感情学

ヒトは他の動物に比べて、なぜ現在のような進化を遂げているのだろうか。地球上で自然環境をも変化しうるだけの影響力を持つ存在にまで進化したといえる。それはなぜか。

感情学ダーウィンといえば、 「種の起源」 で進化論提唱者として有名で自然選択説や性選択など今では常識となっている考え方を提唱した。そのダーウィン、実は心理学に関する考察著書を残しているることは意外と知られていない。1872年 「人と動物の感情の表現」 という著作だが、もともと進化論の一環として書き残された物である。しかし、この本の考え方が、私にとっては非常に大きな影響を与えた。すなわち、人間は感情を伝える能力が他の動物より多様化しているので、それに伴いコミュニケーション能力に優れて、現代の発展につながっていると読めるから。そう、知性でなく、感情の表現というところが進化に大いに寄与したところが衝撃。コミュニケーションを発展させた原動力は感情表現で、その表現力がすなわちコミュニケーション力としている。このコンセプトを知ってから、アルバート・メラビアンの「非言語コミュニケーション」とか、ポール・エクマン「顔は口ほどに嘘をつく」(顔の表情分析)の提唱に大いなる共感を覚えるようになった。まあ、バークレイ大学の感情学(Human Emotions)という授業をポッドキャストで無料で聴講できたことにより、この領域に目覚めさせてくれたのだが。自身、広告宣伝やメディアに携わってきた経験からも、感情コミュニケーションがメッセージ性の大きさに大きく影響しているというのは、非常に納得できた。

オーディオブックで、「脳のマニュアルをくれ」というものを出したのも、感情学の影響で、人間が精神的に病になるのは、知性の問題だけではなく、むしろ感情で使う能力(脳力)の部分を利用していないから、進化を続けられず、とどまってしまい障害を持ってしまうのだというテーゼを主張したいからである。なので、この著作のテーマは人間は群れで行動する動物なので、感情表現ができず、コミュニケーション不全を起こして孤立してしまうと、死んで行くという自明の理屈からつくられたものだ。

今後、展開したいことは、効果的なコミュニケーションについて、体系的にまとめていきたいと考えている。エモーションが、表裏一体で絡んでくることは当然である。